投稿日:2017年12月02日

事務局通信100〜県職員研修生の皆様からの感想

10月16日、17日の2日間、当会にて県職員NPO研修に参加して下さった8名の皆様から感想文が届きました。
様々なハンディを持ったメンバーが地域社会の中で働き、その人なりに立っていくことが、相互作用によって地域社会にとっても意味を持ち、社会的コストも少なくて済む。
活動について言葉だけでお伝えするのはなかなか難しいのですが、2日間という短い間に活動説明と体験を織り交ぜていく密度の濃いプログラムの中、皆様それぞれに感じて下ったこと、本当にありがたいことと思います。
外からの風が入ることで、メンバーもスタッフも身が引き締まるのだと、改めて思いました。

「同志社大学社会福祉学会 第32回年次大会」にてポスター発表を行うため、代表の杉浦は今朝6時半発の高速バスに乗って京都に行きました。
少ないスタッフで朝から晩まで切り盛りしている日々日常ではありますが、来て頂くだけではなく、こちらからも出向いていくことで、新たな種まきにつなげていければ、と思います。

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以下一部をご紹介させて頂きます。

「私は学生時代に…障がい者の就労施設をいくつか訪問しました。それらの多くで、障がい者の方々は、閉ざされた空間の中で単調な作業に従事しており、作業の自動化による依頼数の減少も相まって、十分な報酬が支払われておりませんでした。しかし、…太陽と緑の会では、それらの問題を克服し、順調に活動を行っていました。…ほとんどのメンバーが接客や電話対応など、コミュニケーションがある業務を任されます。…」

「業務の内容は、物品の受け取り・回収、選別、価格の設定、値札付け、ラッピング・ディスプレイ、精算、不要品の廃棄…等々多岐にわたります。だからこそ、障害を持つメンバーの皆さんの体調に合った仕事が見つけられるのだと思いました。…スタッフの皆さんが同じことを繰り返し説明されたり、指示を忘れているメンバーに、都度丁寧に指摘している様子、楽しく休憩する様子などを拝見し、メンバー・スタッフ間に良好な人間関係が築かれているのだと思いました。…会での作業は、食費を抑えるためや栄養管理のための自炊、様々な人と接点を持てるように接客対応、電話対応など、障害者に理解のある一部の人達の中ではなく、社会全体の中で自立できるように考えられたものであることに感心しました。時には痛い経験もありつつ、お客さんも互いに慣れつつ、社会が広がって行くと思います。…」

「…ハンディを持つ人たちにとって働くことは大変なのだと改めて思いました。一般企業に就職できても…中には仕事をやめることで自信をなくして苦しむ人もいるそうです。そういった人たちにとっても、長く働くことができること、その中でたくさんの人とふれあうことができることは、難しくあっても、必要なことです。日本の財政が苦しくなり、社会保障費の節約なども言われる中で、そのような場を活動の収益を主とした資金で運営できることはすごいことだと感じました。」

「…職員の方々曰く、研修の受け入れということでいつもより張り切っていたとのことだが、私には、日常的にも活き活きと仕事をしていると思わずにはいられなかった。…ときにはサービス業に求められる「正確さ・迅速さ」といった観点から、厳しい意見が寄せられることもあるそうだが、杉浦代表理事は、それらの厳しい意見もまた必要であるとの認識を示していた。…」

「障がいを持っている方も地域で生活ができるようサポートし、リサイクル等により環境にも優しい持続的な街づくりに貢献されていると感じた。また、外国人や冬に備えて安い布団を買い求めに来る人がいるという話を聞いて、メンバーだけでなく、さまざまな人にとって住みやすい街づくりにつながっている活動であると思った。」
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