投稿日:2020年07月10日

事務局通信~パンの販売 一度限りの復活

障害者支援施設眉山園の当事者のNさんが太陽と緑の会リサイクル作業所の玄関前で定期的に行ってきたパンの販売。
当会に来られるお客様からも「今日はパンの人は来ないの?」とお問い合わせが来るほどおなじみになっていました。
新型コロナウィルスの関係でしばらくの間お休みとなっていましたが、久しぶりに復活しました。

ここ数日で4人の方が新型コロナウィルスの検査で陽性と判明した徳島(このため、パンの販売も再度お休みに入ることが決まりました)。
地元の新聞で、2人の方が通勤・通学のために使用されたJRの乗車履歴(○○線○○駅にて○○時○○分発の列車に乗車して○○駅で下車)が克明に報道されていました。
JRを日常的に利用されている方にとっては「同じ列車に乗っていたらどうしよう」という不安を解消するための「安心材料」として必要な情報なのかもしれません。

東京のように毎日大勢の方が陽性と判明しているような所で生活されている方には想像しがたいことかもしれませんが、徳島のように陽性と判明した方が少ないところでは、一人判明するたびに社会的影響力の強い地方新聞(世帯普及率約67%)の一面トップを飾るニュースとなり、非当事者の安全・安心のために、詳細な行動履歴・職種(場合によっては家族構成まで)が世間にさらされることも少なくありません。

もちろん実名は公開されませんが、大都市に比べ、個人や勤務先の特定がされやすいのも確かです。3月末に2名の方の陽性が判明した際は、買い物に立ち寄った具体的な店舗名のリストまで新聞の一面に掲載されました。それらのお店は消毒や問い合わせの電話対応などに追われたとのことです。

陽性と判明された方が無事に回復されること、心ない誹謗中傷にさらされないことを願っています。
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