投稿日:2021年06月06日

事務局通信~人の動きも変わってきました

 今日は曇り空のためかそれほど暑さを感じません。日本で働いておられる外国人のお客様が久しぶりに来られて賑やかとなる場面もありました。1年ほど足が遠のいていた転売目的で来られているお客様も久しぶりに来店されていました。
 近所の回転ずしは連日駐車場に車がたくさん止まっており、中華料理店の前にも順番待ちのお客さんが列を作っている光景が目に入りました。4月から5月にかけての第4波も落ち着きを取り戻した徳島では、人の動きも徐々に活発になってきた感があります。
 東京や大阪では週末の人出が増加傾向にあり、東京都の担当者も「旅行や飲み会での感染事例も確認されている。まだ緊急事態宣言下なので改めて不要不急の外出は自粛してほしい」とコメントしているようですが、もはや外出自粛の呼びかけに感染拡大抑制の効果はありません。今最も必要なことは、外出自粛の呼びかけではなく、ワクチン接種の円滑な進行です。

 昨日から徳島市でも徳島市在住の高齢者の方を対象とした集団接種(ファイザー製ワクチンを使用)が始まりました。
 7月15日まで週5日計29回の開催で2万3000人の接種完了を予定しており、6月4日の段階ですでに9400人分の予約が入っているようです。
会場はアスティとくしまというコンサートやイベントなどでも使用される延床面積2万2000平米のホールです。
 知り合いの方も今日の午前中に行ってきたとのことで、9時に入って、問診、接種、経過観察のトータルで1時間もかからなかったとのことです。また、個別接種の予約を7月に入れていたが、集団接種で申し込んだら6月中に接種できることになった、という方もおられました。

 ちなみに和歌山県では、8.5人に1人は1回目の接種完了、33人に1人は2回目の接種も完了しているとのことです(医療従事者は除く)。東京都では今月末までに高齢者以外の方の接種を始める自治体もある他、小笠原村では希望する村民全員の接種が7月中には完了する目途がたったようです。
 諸外国に比べ大きく出遅れてしまったワクチン接種。少しずつ前に進んでいることは確かですが、1日100万回接種には遠く及ばないのが現状です。政府が来月のオリンピック開催を本気で考えているのであれば、再来週の21日から始まる企業や大学での職域接種を円滑に進めるための打ち手確保の支援、自衛隊による大規模接種の東京大阪以外での実施、高齢者以外の方への接種券送付開始など、スピード感をもって取り組まなければ第5波到来の可能性は否定できません。
 今年の夏、旅行、ショッピング、レジャー、帰省など、これまで我慢を強いられてきた反動もあって、人の動きはかなり活発になると思います。「オリンピックは開催しますが、国民の皆様はステイホームでテレビ観戦をお願いします」という矛盾した要請が国民の心に届くはずもなく、もはや感染拡大を抑えるためにはワクチンしかありません。
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