投稿日:2021年08月02日

映画会の寸評②

「第2回柳澤壽男監督福祉ドキュメンタリー映画会報告パート3」通信 R3.7.31
「夜明け前の子どもたち」の上映会を藍住町総合文化ホールで行うことが出来ました。上映にあたって、元北島町創生ホール館長小西さんにトップバッターでお話いただき、終わりの締めで、私が重症心身障害児の歴史について少しだけ触れました。
「びわこ学園」を立ち上げた糸賀一雄は旧制松江高校時代にクリスチャンに、「島田療育園」を作った小林提樹は慶応医学部在学中、長野での結核療養中に聖書と出会います。
草野熊吉は17歳で関東大震災に罹災し、助けられたアメリカ人宣教師の影響でスラム街の救貧活動から「秋津療育園」設立と繋がります。私は無から有を作るエネルギーには宗教的背景の存在を指摘しましたが、あれから60年経った今、鳴潮コラムニストは、制度やハード面は各段の違いがあるにもかかわらず、津久井やまゆり園事件での犠牲者19人のうち、鎮魂碑に7人しか刻まれない名前に、変わらない差別と偏見の深さを見つめています。(杉)
<<進む戻る>>