投稿日:2022年12月11日

事務局通信~切らない、分かれない

今年も残すところあとわずかとなりました。新型コロナ禍も4年目に入り、リユース品の販売収入も最悪の状況からは脱しつつあるものの、コロナ前には遠く及びません。
通常の福祉施設であれば、「就労継続支援A型・B型」といった制度を利用して利用者さん一人当たりいくらという形で公的資金をきちんと導入し、公的資金に軸足を置いた運営を行うのが一般的です。
ただ、太陽と緑の会はその制度を利用していないため、公的資金は運営費の約18.5パーセント、残りはリユース品の販売収入等で賄うという、福祉施設らしからぬ運営形態になっています。
太陽と緑の会はすでに「就労継続支援A型・B型事業」に移行したと思っておられる方も多いのですが、そうではありません。
相変わらず、太陽と緑の会リサイクル作業所は「地域活動支援センターⅢ型」、太陽と緑の会月の宮作業所は無認可の「小規模作業所(障害者地域共同作業所)」、という形で細々とやっております。
最初の頃は「A型に移行すれば、今の何倍ものお金が行政からもらえるようになるのになんで移行しないの?」「活用できる制度は活用して、頂けるものは頂かないともったいないよ」と多くの皆様が助言して下さったのですが、今ではそのようなお話を耳にすることもなくなりました。
今後5年の防衛費を43兆円に増額、などという話が出ておりますが、この3年間で支出した莫大なコロナ対策費、進む高齢化の中で膨れ上がる社会保障費、など、財政は問題が山積です。
 新型コロナもいつまで続くのか分からず、不透明な世の中ではありますが、公的資金になるべく軸足を置かないことを担保とし、支援する側される側という固定化した関係に囚われない、共に働く営みを続けていければ、と思っています。
 




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