昔はよく書いた「暑中見舞い」の手紙。立秋を過ぎたら、「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わります。
地球温暖化が進み、昔の暦と現実の気候が合わなくなってきています。
暦の上では、「夏」は立秋(8月7日頃)までとされ、立秋から白露(9月8日頃)の前日までが「残暑」となっています。時候の挨拶も本来は今日ぐらいから「暑さが和らぐ頃」などと表現されるようです。
しかし現実は、朝晩は相変わらず蒸し暑く、日中は暑さ指数が「危険」レベルにまで達し、とても「暑さが和らぐ頃」とは言い難いです。
時候の挨拶も現実とかけ離れてくると違和感を与えてしまいます。いつの日か、「夏」が1ヶ月長くなって「白露まで」とされ、「残暑」も1ヶ月後ろにずれ込んで、「白露から寒露(かんろ)(10月8日頃)まで」とされるかもしれません。
もっとも、「暑中見舞い」も「残暑見舞い」も最近ではすっかり書かなくなってしまいました。郵便料金が高くなったということもありますが、LINEなどの連絡手段が浸透し、私用で手紙を書くのは年一回の年賀状だけになりました。年賀状を出したことがない方や「年賀状じまい」をされる方も最近では増えているようで、手紙という文化もいずれなくなっていくのかもしれません…。