体験ボランティア2000参加者の声



  • 体験ボランティアに参加しようと思ったきっかけは何だったろう。何をしたくて、とか明確なものはなかったと思う。そんな気持ちで参加していいのかと思ったこともある。福祉やリサイクルに興味ある学生が多く参加するだろうし。実際そんな考えはここに来てすぐにふっ飛んでいった。このおじさんを若い連中はうまく扱ってくれたような気がする。ありがたい。
     こんな短期間で、他のワーカーと話をして作業をして、もちろんメンバーとも話をして作業をして…。
     ここに来て自分の中に何か変化がおきたのか、今のところ不明です。が、帰ったら気がつくのかもしれません。いや、きっとそうでしょう。短い間でしたがお世話になりました。ありがとうございます。(20代・男性)

  •  大学3年生になり就職を考えなければ…。将来を思うと苦しい、できればさけて通りたい。岡本さんはこの作業所ナンバー1の働き者。老後に備えている、将来を見ている。健常者の私もしっかり見なければハンディを持った方々に申し訳ないなぁ。(20代・男性)
  •  スタッフの皆さんの、メンバー1人1人を一生けん命支えている気持ちが、とっても心に残っています。メンバー一日一時の様子や変化をとても大切にしていて、とても喜んだり、励ましたり、厳しく怒ったり。そのように受け入れてくれるスタッフがいるから、メンバーは安心して一生けん命生活していけるし、成長しようと思っている。また、そういうメンバーがいるから、スタッフも頑張れる。とてもすてきな関係です。(20代・女性)
  •  最初のお話に、普通の社会福祉法人では、ハンディを持った人々の可能性を制限している…というようなことがあったけど、福祉法人だけでなく、私達は普通に"出来ない"と決めつけているなぁ、と実感しました。それは国府作業所でメンバーの1人とイスの解体をしているときに、お客さんが来て、何かたずねてきたときに、私は無意識に『スタッフの人を呼んでくるので、少しお待ち下さい』と言ってしまってて、でもメンバーはそのお客さんの対応をしてお客さんも納得して帰ったんですが、ここで自分では差別をするつもりはなくても、無意識にそれをやっている事に気付いて、どうしようもない思いを抱いたことをすごく覚えています。それに気付いた時は自分の中でとてもショックだったんですが、ハンディーを持った人々とふれ合ってそんな自分を知ったからこそ、その後は特別な目で見ることがほとんどなくなったかなと思います。月の宮や国府のようにハンディを持った人々との共同生活があたりまえとなっていれば、人は嫌な意識で見ることはなくなるのに…と思うと、今の世の中っていったいなんなんだろうって疑問に思ってしまいます。ハンディをもつ人々に対しての思いやりややさしさと、特別な意識というか同情の境界線と言うのはすごく難しいと思うんですが、この体験ボランティアで「怒るときは怒る」など、私が普段接する人と同じように接すればいいんだ、ということを学んだ気がします。(20代・女性)
  •  なんかこう人のつながり、温かさを感じた日々で、ちょっと停滞気味だったエネルギーもふだんの前向きさを取り戻せそうです。ボランティアに参加して本当に良かった。「明るそうにしているけれど、いろいろザセツ感とか味わってきたんじゃないかな。」と言われたときは顔が笑おうとしているのにひきつってきそうでした。たしかに、いろいろあったと思うけど、言葉にするとすごく人並みでよくあるパターンなので、表面だけ見て「そんなこと、よくあることやん」とか思われたくないので、隠すのがかっこいいと。ふっ切れた(完全ではないが)今ではすごく小さなコンプレックスなのではと錯覚します。人生自分の予測程当たらないわ。今楽しいし。明日はまた落ちこんでるかも。また機会があれば月の宮、国府におじゃまします。(20代・女性)
  •  おかげさまで火曜夜に無事帰宅し、昨日から日常生活に戻っています。ネクタイをして都心の職場に通勤しているのがちょっと不思議な気分です。まあ当然ながら、昨日などは仕事になんかなりゃしませんでしたけど。6日間、本当にいろいろとありがとうございました。何より楽しかったし、いろいろな人やものと出会いいい刺激を受けました。四国はまたじっくり訪れるつもりなので、ぜひまた立ち寄らせていただきたいです。(20代・男性)
  • 障害をもっていても人間が抱く感情をしっかりもっていることには変わりないと思った。あたり前のことだが、どれだけの人が、それを理解しているだろうか。確かに私たちと違うところもあるかもしれないが、それ以外はまったくいっしょだ。ワーク1日めはスタッフの方々に聞くことが多かったのだが、2日めからスタッフが少なかったのもあってか、メンバーの方にものの場所や作業のし方を聞いたりすることが多くなった。私はすごし神経質で人と関わるのにひどく神経を使ってしまい疲れてしまう。(中略)そんな私なのでメンバーとの関わりも実は不安でしょうがなかったのだが、彼らと実際に関わってみて、むしろ心地よいと思った。彼らは子供のように純心に私たちに接してくれた。聞けば一生懸命に教えてくれ、しんどい時は昼寝してこっそりさぼったり、楽しい時は思いきりうれしそうな顔をする。こんな普通のことが普通にできないのが現代の社会であり、異常な状態が普通であるかの如くはびこっている。
     私はエコライフというものを実際に体験したかったというのが第1の目的だったのだが、ワーク終了時はそれよりもメンバーの方々の「人間らしさ」から学んだことの方が大きく、自分のためにもなったし、自分の考えを変えたと思う。(中略)1週間で心のそうじをしたような気がします。(20代・女性)

    (リサイクルワークについて)
  • いろんな仕事がたくさんあるので、メンバーがそれぞれに自分の得意分野を生かせた仕事ができていた。メンバーからいろんな仕事を教えてもらいました。
  • 普段、私がやっていることは、少し使えなくなったらポイッて捨ててるけど、ちょっと見方を変えるだけで、「まだまだ使えるやーん」っていう感じで、どれだけ私が環境破壊をしていたか、身にしみる程感じました。また、国府は、特にメンバーとふれ合う事が(1対1で長く話すことが)多く、とても楽しく過ごすことができました。
  • 体力仕事ではないのになぜか疲れた。私としてはこちらの仕事の方がメンバーと関わる機会が多く、心に響くことも多かった。回収や店内のこまごました作業中にスタッフ・メンバー・ワーカーの方々と深くつきあうことができ、非常によかった。リサイクルショップの運営について(ほんの少しだが)知ることができたのもよかった。

(有機農業ワークについて)
  • 1日中農業をして、「食べていくために働く」というシンプルな生活を感じた。大変だったけれど、自然と向き合った生活が出来た事に感激した。心が癒されたと思う。
  • 意志になって草刈りをやった。農作業を何日も続けてやるのは初めてで精神・体力的についていけるかという不安はあったが、やってみると驚く程に苦痛ということはあまり感じなかった。確かに疲労がたまって人まかせになる事も多くあり、反省する事は多々あった。
  • 休憩の時間のとり方がよかった。体力的にはきつかったが、いつもは出ないほどの汗が出て気持ちよかった。「大変な仕事でもみんなでやればできる」ことが目に見えるのでやりがいがあった。これからの環境教育に取り入れればかなり良い効果が期待できるのではないかと思うし、何よりもそれを体感できたのが意義深かった。

    (エコライフについて)
  • 分別はあまりやったことがないが、実際にしてみると意外と簡単で面倒くさくなく、あたり前になっていった。もっと都会の生活に浸透していけば、持続可能な発展にもつながっていくと思う。コンポストについては、デザインや利便性など改善すべき点が多いと思った。

  • ふん尿や生活排水を浄化するシステム、その知恵は初めて知った。さらにそれらは畑の肥料になっていくという。ゴミにならず、資源として循環させ、自分たちでそれを管理していることに驚いた。

  • 利益や便利さの追求だけで物を簡単につくることはよくないと思った。人間がその後のことを考える事が出来れば、そして実践できれば問題ないのだけれど。私も反省して、まずは合成洗剤をやめてみようと思う。

  • いいですねぇ。せっけん生活。せっけんはみがきも置いてあったのを見た時の感動といったら。私はせっけんシャンプーにかえてから随分経っているので髪の毛がバリバリになったりしないのですが、初めて使った人はびっくりしてそうですね。コンポストがあると生ゴミを出す時の罪悪感がやや軽くなります。これも再利用されるから無駄にはなるまいと思うと安心します。日常でもやりたいです。

(体験ボランティアの期間について)
  • 「ちょうどいい」
    ・これ以上やっていたら、多分早退していたと思う。
    ・初めての場所なので、皆との関係を深めるには短いが、体力的に精神的にはちょうどいいです。
    ・関わる人の好さや自分の好さをめいっぱい感じ始めれるようにやっとなった…ってところで終わりという感じなんですけど、マアちょうどいい期間だと思います。
    ・社会人の方にとっては5-6日休むのがやっとだと思うので。

  • 「短い」
    ・とは言え、これ以上長いと、サラリーマンにはつらい。
    ・もっと日数があった方が一つ一つのプログラムについて参加者が十分親しめ「やった」という実感が沸くような気がしました。今回は来たと思ったらもう帰る日になってしまった感じです。

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