設立趣意書


太陽と緑の会 設立趣意書

1 趣旨

 私達人類は、調和の取れた発展を願って、その歴史を辿ってまいりました。二十世紀に入って、科学が飛躍的に発展したことで、私達の社会は豊かになったように見えます。しかし同時に、科学を支えなければならない倫理的側面を置き去りにしてきたことも否めません。福祉の原点である基本的人権の尊重も形だけのものになり、福祉的精神の形骸化が叫ばれるようになってきました。
 このような社会の現状において、私達は、私達も含め様々な障害を持つ人達が、自主的に生きる中で自立心を高め、社会活動に参加し、生き甲斐と幸せを求めて地域の中でその存在意義を深めていくことが社会福祉の精神であり、その意味で社会福祉は有機的、複合的でなければならないと考えています。
 太陽と緑の会は、昭和46年4月、近藤文雄の呼び掛けにより、筋ジストロフィー症の研究所設立運動を展開するために設立されました。研究所設立後、各種の社会活動及び援助活動を手がけ、昭和59年10月より人も物も活かされる社会の実現を図るための活動をスタートさせました。
 一般家庭の不用品の再利用及び再資源化を図るリサイクル活動、有機農業を取り入れた環境に負荷の少ない生活の実践、といった環境保全的アプローチ、障害を持つ人達がその人なりの足で立っていけるための自立支援や障害者地域共同作業所の運営、といった福祉的アプローチ、青少年育成やボランティア育成のためのワークキャンプ事業や機関誌発行といった社会教育的アプローチ、社会福祉、環境保全、社会教育、国際協力などの分野で活動する国内・国外の個人及び団体との連携及び支援協力を行う、といった社会支援的アプローチ、など様々な方面からの実践活動を行ってきました。
 私達は、リサイクル文化社会を創りつつ、そこが障害を持った人達の働ける生き甲斐の場となり、そこに関わる一般市民の人達がボランティア精神を学び、同時に国内・国外で様々な活動に貢献する個人及び団体を支援するという、多様で有機的な活動を目指しています。
 太陽と緑の会を特定非営利活動法人化することで活動に一層の広がりをもたらすとともに、新たな社会のあり方、福祉のあり方を模索していき、社会全体の利益の増進に貢献できればと考えています。

2 申請に至るまでの経過

 太陽と緑の会では活動の広がりとともに「任意団体では活動に限界がある」との認識を持つに至り、平成7年にNPO法案が法制化に向けて動き始めたことで、NPO法人化へ向けて準備を開始し、日本NPOセンターやシーズ(市民活動を支える会)とも連携を取り、平成10年11月には徳島県の特定非営利活動法人制度説明会に3名が出席、平成11年8月には安田火災記念財団から特定非営利活動法人設立資金として30万円の助成を受け、同年11月に定款作成に着手、同年12月14日に設立総会を開催し、今回の申請に至りました。


平成11年12月14日

                 特定非営利活動法人 太陽と緑の会                 
                 設立代表者  住所 徳島県徳島市入田町月ノ宮227番地の39
                        氏名 杉浦 良                

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