徳島新聞「ぞめき」原稿 杉浦良
No.104 タイトル「ふれあいフェスティバル」
十一月三十日に徳島市の障害者交流プラザ体育館で、第六回ふれあいフェスティバルが開かれました。県内の障害者地域共同作業所が集まってできた、県障害者地域共同作業所連絡協議会が、各地区の作業所にお願いして行っているものです。
無認可(法定外)作業所と呼ばれ、どちらかといえば低く見られがちな地域共同作業所は、小規模で経済的にも大変厳しいですが、自分たちがやらねばという思いの深さは格別です。お互いの作業所を見学し、作業の内容、三障害を持つメンバーたちへの対応、作業所の運営や今後の方向性など、お互いを励まし刺激しあいながら、連絡協議会の活動は十一年間続いてきました。
そして、作業所に通うさまざまなハンディを持つメンバー同士の交流などを行うために、六年前からふれあいフェスティバルがスタートしました。第一回目は旧相生町の廃校になった日野谷小学校体育館で、二回目は徳島市加茂名南小学校体育館、三回目は市場町総合福祉センター、四回目は鳴門市老人福祉センター、五回目は小松島市ふれあいセンター立江で行われました。
それぞれ近くの作業所が集まって実行委員会を作り、地域の方々を巻き込んで、手作りで行ってきました。立派におぜんだてされた大会ではなく、前準備や後片付けなど、ハンディを持ったメンバーたちも手伝いながらの大会に、地域の町長さん市長さんが、顔を出される姿は貴重です。
今回は六回にわたる準備会を行い、ほのぼの屋さんが事務局、やまももさんが下準備、あわっこさんが司会、あゆみ園さんが会計、すみれ会さんがクイズ、そしてスダチ連の阿波踊りと国府養護学校の和太鼓、あわっこのコーラスが大会を盛り上げました。カラオケや、ひとこと言わせてと名づけたメンバー発表コーナー、成人式のお祝いや展示即売会も行われ、手作り手弁当のフェスティバルに、二百五十人が参加しました。
規模やプログラムの内容はともかく、身体、知的、精神領域といった、三障害のハンディを持ったメンバーさんが、これだけ集まるフェスティバルを、徳島で見た事がありません。(杉)
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